2010年12月28日
来年も楽しみ


前回の記事で途絶えたブログアップを心配して連絡をいただいたT君からこんなメールがとどいた。
「blog更新しましたね!これからも楽しみにしてますよ!私事ではありますが、先週の火曜日に、高崎・柳川あたりで海老蔵ばりに飲んだくれて、記憶喪失した挙げ句、転倒して右鎖骨骨折という、自宅にて絶対安静な事態に追い込まれましたf(^_^;
後厄がもうすぐ終わりそうだったのに、最後の最後でコレでございます」
私の心情を気遣ってくれていたのにかえってとんだ災難に遭われてしまったようだ。心よりお見舞い申し上げます。でもねT君、それは厄じゃなくてすこし休養してゆったりと日々を過ごしてみるという縁に恵まれたんだよ。
それにしても日本人はこの縁という言葉をよく使う。私もここ何年かで縁という言葉が会話のなかによく登場するようになったし、実際に縁を感じる場面によく出くわすようになった。しかしこの縁というものは実に不思議なもので欲しがれば欲しがるほど遠ざかってゆくようで、ましてやお金なんかいくら積んでも絶対に買えるものじゃない。そして決まって「あ~これは縁だったかも」と後になって気づくものなのだ。肝心なのは自分の心構えか。力まず怯えず自然に前を向くことが縁とうまくつき合う秘訣かもしれない。
今年も私には多くの縁がありいろいろな人々や景色や物に出会えたようだ。正直感謝している。けっして運があるほうだとは思わない。でもこの縁というものが感じられるようになってからは日々がおもしろいと思うようになってきた。さて来年はどんな縁に恵まれるか今から楽しみだ。皆様にも良き縁がありますようにお祈りしております。
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14:38
2010年12月26日
つい


ひさびさの投稿になってしまった。知りあいからは何か体の具合でも悪くなったのかとメールをもらったりもしてご心配をかけてしまった。10月に中山道大宮氷川神社の記事を最後に2ヶ月もさぼったわけだ。その間何もなかったわけではなく、行脚では横川から高崎までの未知の30Kmに挑戦しボロボロになりながらも見事成功し、国立博物館では奈良東大寺展にいたく感動し、日本銀行見学ツアーでは偽物とわかりつつも1億円の札束を羨望のまなざしで見つめ、仕事場では新たに導入した最新OSのコンピュータの環境作りに悪戦苦闘したりと色々あった。そう、先日はホリケン師匠と高崎駅にオープンしたE'Siteでライブを行いかなり盛り上がったりもした。しかし人間年をとると1年が短くなるというが、特に10月からの2ヶ月の経過はそれにターボがかかったかのようだ。そして気がつけば今日を残して今年もあと6日。昨日は仲間と箕郷にある超B級メニューで有名なブロンコでプチクリスマス会だった。微妙なミント味の名物チーズジャンボハンバーグに舌づつみ。とりとめのない会話は二次会の我が家でも続き、話題は日本書紀から海老蔵まで尽きることなく深夜まで楽しく過ごした。そして今日は仕事前にのぞいた高崎の骨董市で見事なくり抜きの花器が気に入り思わず購入。お正月はそれに特大の南天を生けて玄関に飾ってみようかと思う。南天は難を転じるという言い伝えがあるらしいが、その赤い実をながめていると今年も僅かになってしまった日々のことなどつい忘れてお正月のことばかり考えてしまう自分に気づく。たぶん年をとるにつれてその「つい」が「ついつい」になり「ついついつい」に膨らんで退屈な日々のことはすっ飛ばして都合のいいことしか考えなくなるから1年が短くなるのかもしれない。そうか!来年からはその「つい」を慎むようにしよう。そうすれば1年 365日たっぷり過ごせるはず。••••と残りの日々のことも忘れて来年の意気込みをつい考えてしまっていた。
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18:44
2010年10月31日
中山道 与野〜大宮編


街道を歩くと気づくのだが、ぜったいお参りして行けよと言わんばかりに大小さまざまな神社がいくつも存在する。今までの行脚では神田明神、熊野神社、諏訪大社などが有名どころだろうか。そして今回の大宮氷川神社もまさに旅人にとっては避けては通れないスポットなのだ。前回雨で切りあげた与野駅から大宮にむかって歩き出すとしばらくして欅並木があらわれる。当日は日射しはあるものの肌寒く並木の日陰がさらに体感温度を下げて少々風邪気味の私にはしんどかったが、それも距離を重ねるにつれ体は温まり気持ちも徐々に楽になってきた。その頃右手に大きな鳥居が現れる。このまま直進して大宮駅前を通って行くもの確かに中山道ではあるのだが、この鳥居をくぐって氷川神社に突き当たる長い参道がどうやらオリジナルの中山道のようだ。全長2Kmのまっすぐの参道。両側には欅やら桜の並木が続き周囲の雑踏を遮断しているかのごとくだ。そこを人々が盛んに行きかう様は江戸の当時からずっと変わらず現代まで続いているのだろうか。しかしここまで一直線の参道もめずらしい。2Kmだから私のペースだと約20分で到達する計算なのだが、この変化のない直線の道は先に進んでいる感覚が乏しくなってしまい、たった2Kmなのにそれが相当な距離に思えて少々焦り気味になってしまう。しかし不思議なことにそんな気分も氷川神社の赤い門が見え始める頃にはペースなどどうでもよくなりゆったりと歩む自分と妻がそこにいた。朱塗りの門は秋の空と紅葉し始めた木々に映えひときわ鮮やかですばらしい。本殿とその手前の雅楽殿は逆に渋い色合いでそのコントラストが妙でおもしろい。周囲の庭園も合わせれば相当に広い敷地なのだろう。そこにこの神社はゆったりと鎮座している感じで、荘厳ではあるけれども訪れた人々を自然とゆったりとした気分にさせてくれるようだ。たぶんあの長い参道とこの境内の様にはそんな目に見えない何かがあるのかもしれない。そして我々夫婦もすっかりその何かにはまってしまったようだ。確かに旅というものはついつい先を急ぎがちになるものだが、こんなスローな気分にいったん立ち返ってみれば周りもよく見えてきて、その自然のなかで遅々たる歩みしかできていない自分がよくわかる。遠い昔の旅人はここでどんな気持ちになったのだろうか。帰りに立ち寄った参道沿いの手焼き煎餅屋でもそうとうにスローな時間が流れていたのが印象深い今回の行脚だった。
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18:54
2010年10月24日
秋の信濃路恐るべし

去年は中山道をよく歩った。今年は日本橋から高崎までと妻を同行して歩きはじめたのだが何やかんやで大宮の手前でとまったまま。猛暑が終わり秋が来たらと心に決めてはいたがもう10月も終盤になってしまった。そろそろ始めないと来春までに高崎に到達できないと少々焦りだしたりもしている。しかしそれとは別に去年歩った信濃路の印象はいまだ脳裡からはなれず、さらに深まり行く秋の気配が私の背中を強く押し、いてもたってもいられずにとうとう先日中山道行脚に出かけてしまった。私のなかでの信濃路の最たるコースは岩村田から立科までの20Km。ここは右に浅間山を望みながら塩名田、八幡、望月、茂田井という宿を通過し、起伏に富んだその行程には野道の行脚もあるというまさに中山道の面白味が凝縮したようなコースなのだ。もう1度歩ってみると前回歩き終えてから今までに何度も何度もあたまの中で思い出していた印象深いポイントにさしかかるたびに何ともいえない気分に陥る。それはあたかも子どもの頃の思い出に触れるような感じでとても不思議だ。今回はお昼にと岩村田で買ったあんぱんを千曲川にかかる橋のベンチで食べたのだが、薄日に映える川面のむこうに見える信濃の風景をひとりじめして食べるあんぱんはことのほか格別だった。きっとこれも自分のなかでそんな思い出となって記憶されてゆくのだろう。そしてお目当ての茂田井の蔵造りの景色に到達した時分には夕方前のオレンジの日差しにその白壁が映えて見事に美しかった。途中見たリンゴ畑や野焼きの光景もいい、澄んだ川の流れとかすむ浅間山もいい、そしてそこを縫うように続く街道の醍醐味。秋の信濃路恐るべし。これはまたいいものを見つけてしまったようだ。
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17:44
2010年10月15日
タバコの値上げ

タバコが値上げになったな。それも大幅値上げだ。私の銘柄は¥120も上がった。ワンカートンで買うから¥4400も払うことになる。以前の¥3200もちょっと嫌だったけれど、¥4400のほうが大出費のような気がしてもっと嫌だな。「さんぜん」だとバーゲンの響きだけれど「よんせん」だともうこれは定価の響きだ。9月末には値上げ前の駆込み需要がすごかったらしい。でもいくらまとめて買ってもいつかは定価で買わなければならないのだから少々むなしさも感じるが、われわれ庶民の心情はそうおおらかにはいかないようだ。民主党に政権がかわり野党時代に年金のエキスパートと呼ばれた方が鳴り物入りで厚生労働大臣に就任したが、子ども手当もろくに出さずにやったのはタバコの値上げだけであっさり交代してしまった感がある。何でもその大臣、執務室では官僚の融通のなさに直面し怒って帰宅してしまったことがたびたびあったとか。もしそんな時屋上で空をながめながらタバコを一服していれば落着きを取り戻して官僚さんともいいおつき合いができて名大臣との誉れを享受できたんじゃないんでしょうかね。確かに体には悪いんでしょうがあんたの好き嫌いで勝手に値上げされたんじゃあそんな恨み節もつい口をつく。それよりも私のまわりの喫煙同盟にひびが入るのが怖い。ひとり欠けふたり欠けで最後は自分ひとりしか残らないような気がする。そうなると北朝鮮のような強引な思想統制をしき密告制度でも導入しないと同盟の存続も危ういか!それでも亡命者は後をたたず・・・・
¥120上がっただけで人はこんなにも危険な思想が頭をよぎるのだ。もっと冷静な政治判断が必要だと思うのだが。
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18:44
2010年09月25日
ゲゲゲの女房にハマった訳

「ゲゲゲの女房」がとうとう終わってしまった。たぶん1回ものがさず観てしまったかもしれない。「ちりとてちん」に続く私のハマりドラマとなったようだ。貧乏だろうが何だろうがひた向きに自分の漫画を書き続ける水木しげる氏とそれをささえる妻の話。私も暗いタッチの頃の鬼太郎や悪魔くんをよく読んだものだ。私がこのドラマを観続けたのはそんな懐かしさもあったのだが、実は雑誌「ゼタ」が「ガロ」のことでアシスタントの小峰さんがつげ義春氏だと知ったからだ。この「ガロ」にしてもつげ義春氏にしても、それは当時の私を少々ひねた道に引っぱりこんでくれた要因のひとつなのだ。アングラと言われてしまえば終わりなのだが、音楽を始め私が若い頃にハマったものは貧乏だろうが変人と呼ばれようがいっこうに気にせず自分のスタイルを歩く人やその人が生み出すものだった。そんな訳で今の自分はこんな具合なのだがそれはそれで満足している。最近も当時の関西フォークシンガー加川良氏とこれまた関西ブルースマン有山じゅんじ氏のライブをたて続けに観てきたのだが、久々にものすごく感動してしまった。実はこのふたりこそ私を狂わせた張本人なのだが・・・ しかし決して懐かしさだけで感動した訳ではない。彼らが当時のスタンスをまったく変えていないことにこそ感動したのだ。もう60歳をとうに越しているのだろうがいまだに自分にひたむきなのだ。さすがだと思った。
たまに思う。もし私がそんなものに影響されずにまともな道を歩んでいたらと。そうしたら多分、社会の変化や流行に惑わされて使い捨てのティッシュのように鼻をかむ時には重宝だがいらなければゴミ箱に投げ捨てられていたかもしれない。それはそれで道なのだろうが。
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18:02
2010年09月23日
彼岸すぎには


昨日は暑かった。もう明日はお彼岸だというのに。休みだったのでお墓参りに出かけたが刺すような日差しが痛い。墓石に水をかければジュッと音がしそうな気がする。そんな天気にほとほと嫌気がさしてしまいもう夕方だというのに軽井沢に避暑がてらパンを買いにでかけた。車を1時間も走らせれば別天地が味わえる地の利もあり、あえて夕方から行く軽井沢もいいものだ。特に昨日は大きく成長した積乱雲が夕日に映えて山にかかる様が絶景だった。少々おしめりもあったがそれが幸いしてか虹まで見物できた。もちろん気温は20度ほどで、酷暑に疲れきった私にとっては心安まる世界。景色も気温もこんなに良くてはこのまま帰るのはもったいない。ということで地元のTURUYAというスーパーで夕飯の買い物をすることに。お客さんで混雑はしているもののあっさりとした内装の店内には長野県産をうたった商品が目立ち、いわゆる地産地消押しで好感が持てる。緑を望むテラスでくつろぐこともできて素敵だ。女房に言わせるとお値段も安めらしい。そしてその帰路では巨大な雲間から中秋の名月が顔を出すおまけ付きで満足の上に大がつく避暑だった。車のラジオではお彼岸頃からは季節分け目の雨が降り一気に秋に突入するらしいと伝えてはいたが私はそれを素直には信じられない気分だった。それだけ今年の夏は厳しく、しつこかったのだろう。
ところで写真はデザイン構想に1年半もかかり、今年の秋の到来に間にあうように組み上げた室外機を利用したテーブル。カツラの1枚板を製材してもらいオイルフィニッシュで仕上げ、前面はイームズ風の脚を取り付け、後ろは磁石で室外機にくっつけ固定するという自分で言うのも何だが相当に優れもの。ここで秋の風情を眺めながらちょっと一杯なんて最高かもしれない。楽しみだ。
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18:14
2010年09月04日
ひと足先の秋

暑いね。ともかく暑い。何でも今年は観測史上もっとも暑い夏だとか。それまで少々肌寒い陽気だったのに7月に入ってから急に酷暑が訪れ、ニュースは連日のようにそれを伝え、どこが何度だったとか何人死んだとか見ているほうはもう飽きあきしているというのに。せっかく気象予報士なんて人がゾロゾロいるのだから「何日からはぜったい涼しくなります!」とそれぞれが独自の見解を公言して、はずれたら頭をボーズにするぐらいの企画がほしいところだ。この頃は毎週休みの前に必ずネットの天気予報で近辺んでどこが一番涼しいかを調べて出かけることが多い。日中のとてつもない暑さのなか部屋でエアコンをまわし続ける不経済よりも多少ガソリンを使っても天然のクーラーにあたるほうがましだと思うからだ。だいたいは軽井沢になるのだが、それでも8月にはいってからはさすがの避暑地も暑苦しい。それならばと先週はそこから北軽井沢にのぼってみた。すると車の温度計は最初旧軽井沢で30度近くだったのに北軽井沢へのカーブをまがるごとにみるみる下がり始め最後には24度を示しているではないか。私の車の温度計は外気+2〜3度が表示されるからそうとう涼しくなったことになる。そして思わず車窓を全開にしてみれば、ひんやりと心地よい高原の風がどんどん流れ込んでくる!もうこうなればエアコンなんていらない!何だか近頃でいちばん贅沢な気分だ。そしてその後調子にのって向かった草津では26度なれど足湯につかる余裕さえあらわれ、川原湯近辺では24度、そこから榛名湖に向かう峠の途中では何と今日最低の21.5度を示したのだ。もうこうなると涼しいを通り越して少々肌寒い。そしてたどり着いた23度の榛名湖は人影もなくすでに秋の夕ぐれの物悲しささえただよっていた。何だか帰るのがもったいない気分。よく旅先で思うことに似ている。でもそんなひと足先の秋を垣間みた今日のドライブもこれで終わりにしよう。後ろ髪を引かれながらも車は一路35.5度の高崎めがけて下っていったのだった。
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16:46
2010年08月16日
東京スカイツリー

この頃なかなか明るいニュースが少ない中、東京スカイツリーの伸びっぷりの話題だけはおもしろい。東京タワーを抜いた!とか最高の撮影スポットはここ!とか、日々どこかしらの局で目にする。先日お盆休みを利用して都内観光にでかけたのだが、あまりの道のすき具合に「これならば!」と東京スカイツリーの根元まで行ってみた。といっても浅草の近くの押上というところらしいとしか知らないのでスカイツリーに向かってどんどん車を走らせる作戦だ。なんせ目標がでかいからわかりやすい。そして隅田川を渡りしばらく行ったところで突如人がきが現れ皆がカメラを上に向けているところに出くわした。思わず見上げればそこはスカイツリーがカメラにおさめるのにちょうど良い大きさでそびえ立つ絶好の記念撮影ポイントとなっている。どうやらここはテレビで紹介された絶景ポイントのひとつらしい。まわりではピースやらイエーッやらチーズが飛び交いたいへんな騒ぎだ。夏休みだから親子連れも多く皆楽しんでいる様子。ちょうどこの辺はベタベタの下町で東京といってもボロい地域。そこに巨大でピカピカの塔が立ち、人々が一様にそれを見上げる。そんな光景を目にして私は「ALWAYAS 三丁目の夕日」にダブらせてしまった。あの映画はちょうど私の生まれた頃の東京が舞台で、ボロボロの商店街で繰り広げられる出来事を通じて家族愛や人情を教えてくれる秀作だ。ここでも日々完成してゆく東京タワーが背景に描かれていてとても効果的だった。その東京タワーの完成から半世紀もたった今、それを越えるタワーの完成を目撃できるとは何と幸運なことか。願わくばそれを見上げる人々の心も当時と同じであれば良いのにと思うのだが。
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17:53
2010年07月18日
腕時計の話

愛用の腕時計がとうとう壊れてしまった。もう7〜8年近くはつけていただろうか。デザインがお気に入りだった1970年代のシチズンのクロノグラフ。普通ならばとうの昔に引退のはずがアンティーク時計屋に拾われ、私に身請けされて2010年まで通算40年近くも働いたわけだ。機械式だから直してもよかったのだが無数についたキズをあらためて見つめ直すと引退させてやるほうが良かろうと思うしかなかった。ということで新しい腕時計探しが始まった訳だが、これがもう大変。インターネットを駆使して色々調べても疲れ果てるばかり。一時はアンティーク腕時計にハマり何本もつけ替えた経験はあったが、それから久しく離れてしまうと今の腕時計事情なんてちっともわからない。そのくせこだわりはあるからやっかいだ。ただブランドに走るのも嫌だし、値段が高いものイコール良いものとも思わないから今回は自分で色々条件をあげて新品アンティーク問わずフラットにさがしてみることにしたのだ。その条件とは........
「クオウーツなんて絶対ダメ! やっぱり機械式」
「文字盤が見やすいシンプルなもの」
「質実剛健!」
「価格は高すぎなければ、あとは大人の判断で」
「毎日飽きずに使えるもの」
「買い替え欲求のおこらないもの」
「ちまたであまり見かけない優れもの」
「ディスカウンターの値引合戦に巻き込まれないもの」
そしてそんな私の過酷な条件にハマったのがこれ。STOWA社という、その昔ドイツ空軍に腕時計を供給していた会社のもの。何でもシャウアーというこだわり時計職人がすでに廃業していたSTOWA社を復活させ、今の技術を盛り込みながらも当時の雰囲気をもった腕時計を作っているところらしい。私の買ったのはその中の限定品で文字盤から社名をはずし、リューズを昔風のやつにしつらえて、ベルトも当時のガッチリしたやつにしたもの。ケースと呼ばれる本体はいかにも頑固なドイツのクラフトマンシップを感じさせるしっかりしたものなれど、背面はスケルトンという凝りよう。都内のショップでやたら詳しい店員の説明に感心しつつもほぼひとめ惚れに近い状態で購入を決定してしまった。腕にまくごとに硬質なベルトは馴染み、正確な時を刻む針と文字盤はあくまでシンプルで時以外の余計なものを排除したデザインがいい。これからこいつとは長〜いつきあいになりそうだ。
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17:25
2010年07月05日
糸口

どうも体調がすぐれない。ここ数年来この時期は私にとってしんどいものになってしまった。蒸し暑さからくる倦怠感が抜けない。医者に行ったり指圧に行ったりしたがいまだ快方には至っていないようだ。何か糸口がほしいのだが.....。
糸口といえばこちらも見えていないようだ。今、相撲界は空前の不祥事オンパレードに見舞われ、今回の野球賭博問題ではそうとうきつい対処をしたようだが果たしてそれが清廉潔白な国技への軌道修正の糸口になるのかどうかは疑問をもつ人が多いのではなかろうか。もともとご祝儀やら懸賞金やらと現金が飛び交う生々しい世界を反社会的勢力が放っておくわけがない。逆に大相撲の長い歴史のなかではそんな勢力とは持ちつ持たれつで何となくうまくやってきたのではないだろうか。そんな相撲界を国技だからと文部科学省が補助金を出して管轄しようとするから話がおかしくなってくる。昨日ひとりでそば屋でたぬきそばをすすっていたら、となりの席に中年の男たち3人がすわりいきなり熱い会話がはじまった。どうやら競輪ファンらしく専門用語が飛び交い何が何だか私にはそれ以上は理解できない。そしてひととおりぶちまけあった後にそのなかのひとりが新聞を目につぶやいた。「あんな野球賭博ぐらいでクビじゃあ琴光喜もかわいそうだな.....」確かにそうだ。公営か私営かのちがいだけでとなりにいるおっさんたちも琴光喜もギャンブラーには変わりない。ただとなりのおっさんたちはそれが公営ギャンブルがゆえにそば屋で大声でくだを巻けるが、公人琴光喜の場合はそれがいかがわしい私営ギャンブルがゆえに自重してやっていれば良かったものを額も自慢も少々度が過ぎたようだ。そしてそれが世間にバレた代償は計り知れず、今後はまげを落として単なるデブとして生きてゆくしかないのだろう。一方、その対応に戦々恐々としている理事たちは「あのヤロー!もっとおとなしくやっていれば良かったのに.....」と世間に頭をさげつつ思っているに違いない。
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14:23
2010年06月15日
おみくじ

もうそろそろ梅雨入りなのだろう。天気予報に雨マークが続く。最近まで乾燥した日が続いたからお湿りも悪くない。ただ、蒸し暑いのだけは苦手だからできれば今日みたいに心地よく今年の梅雨が済んでくれればと思うのだが、まあ無理か。先日決行した旧中山道碓氷峠への2度目の挑戦は去年の経験からか辛い山道も難なくこなし頂上の熊野神社まで楽しい行脚となった。今回も同行してくれた弟子S君は今年になってもあいかわらず意中の人には恵まれず、この頃では神頼みも念入りで購入するお守りも「縁結びというのは縁あって結婚に至るという意味で、自分の場合はその前の出会いを導いてくれるお守りが必要なのだ」と持論を展開していた。しかし私はそんな「出会い」なんて書いてあるお守りを見たことがない。そしてそんな彼が神社に行って必ずするのがおみくじ引き。どんなに道が辛かろうが体がくたくたに疲れていようが這ってでもおみくじ売場に向かうのだ。今回もお参りなんてそこそこにさっそく恋愛おみくじを物色している。ちゃんと拝みもしないでいきなり運だめしでは神様もお怒りかと思いきや、彼が引き当てたのは吉。大吉とはいかなかったものの内容はそこそこで思わず笑みがこぼれている。そしてそのおみくじはB型は凶、AかO型なら吉というお告げで締めてあったらしい。おみくじの世界も今や細かい情報を載せて当たりを演出しないと信者が減ってしまうのだろうか、ともかくこの血液型の記述には笑ってしまった。ちなみに弟子S君はA型だから世間一般的な血液型の相性からすればこのおみくじは当たっているようだ。やはり碓氷峠の難所を克服し心も体も洗われた身にはお告げもまた核心をついたものになるのだろうか。彼は今後の合コンではまず相手の血液型をさぐってから行動にでることに決めたようだ。しかしその清い決意も直後にいちゃついたカップルの目撃で濁り始め、旅の終点の軽井沢銀座の雑踏で多くの若い女性を目の当たりにし、もはや血液型などどうでもよくなってしまったように見うけられた。なんだか去年の彼も同じようだったような気がする。まだまだ修行が足らぬようだ。
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11:40
2010年06月05日
この頃マッコリ

この頃マッコリにハマっている。今年はそのブームが来ているようでスーパーあたりでもジンロだけでなく怪しいハングルのラベルのやつも多く見る。いわゆるにごり酒なんだろうか。酒がそれほど強くない私などにはちょうど良い味とアルコール加減のように思える。特に知りあいの歯科医Mさんからいただいた黒豆マッコリは最高で黒豆を煎ったような香ばしい味が一瞬で口に広がり、そのままでも良しカクテキをつまみにすればさらに良しのスペシャルマッコリだ。近頃は仕事なんか早々に切り上げてベランダでマッコリがマイブーム。先日購入した初期伊万里の青磁杯になみなみとマッコリを注ぎ夕日の浅間山を眺めながら過ごす時間は私にとっては至極の瞬間となっている。明日はいよいよ中山道の難所碓氷峠に再挑戦だ。ちょうど1年前に頂上の熊野神社で手に入れたお札とお守りを返納し新たなものを入手するのがその目的。天気も上々のようだし、昨年同様弟子のS君の同行を得て苦しくも楽しい旅の出発だ。帰ってからの冷えたマッコリも楽しみだし。
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16:19
2010年06月03日
この頃の政治




この頃政治が荒れているね。前の自民党政権の時は首相の首のすげ替えを「またやってるよ!」とおもしろおかしく見物していたが、政権がかわり少しはましになると思っていた矢先のこれだから少々不安もつのる。だいたい阿部、福田、麻生と続き鳩山氏まで方々の系譜は非の打ち所がないほど立派。さぞかしすばらしい政治力で日本を立て直してくれるかと思いきや、一般常識で見ると「こいつらおかしいんじゃないか?」と思うことを平気でやって、そのあげくにみんな短命で総理から引きづりおろされてしまった。多分小さい頃から政治家になるべくちやほやと教育され育てられてきたのだろうが、その教え込まれたものはとっても古い政治だったのだろう。時代はずっと進化し続けているのに平気で古い政治をやろうとするから無理がある。そして一番悲しいのは本人が全然それに気づいていないこだろう。
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14:19
2010年05月22日
中山道行脚 蕨〜与野編

夕方から雨の予報に追い立てられるように私と妻は蕨駅から中山道につづく長い商店街を早足で歩き出した。前回板橋を出て目的地蕨宿にたどり着いてから駅までのこの800mの商店街は疲れた足にはかなり辛かったが、今日は軽快な足取りで進んでゆく。空を見ればうす雲のグレーと雨雲の黒が入り混じり複雑な迷彩柄ができあがり、今にも降ってきそうな気配に気は焦るばかり。しかしそんな気分も商店街を右に折れて中山道に出た瞬間にすっかり吹っ飛んでしまった。そこからの蕨宿のいでたちがあまりにも良かったからだ。あまり期待していなかった埼玉の宿場でこれほど昔のたたずまいを見ながら歩けるとは思ってもみなかった。そしてその後の道のりも街道独特の細かい蛇行を繰り返し、今や街道マニアと化した私にとっては応えられない行程が浦和まで続くことになる。こうなると曇りもまた良し、少々湿気のある風も爽やかだ。そしてその後ふたりは浦和宿の手前で今回の行脚の目玉となった神社と出会うことになる。調神社(つきじんじゃ)、地元では「つきのみやさま」と呼ばれているその神社は伊勢神宮へ納める貢(調)物の初穂を納めた倉庫群の中に鎮座していたと伝わり、中世調(つき)が月と同じ読みから月待信仰に結びつき兎がメインキャラクターとなったらしい。そんな訳でここの入口では狛犬の代わりに兎の石像が出迎え、それ以外の場所にもいたるところで兎が見てとれる。神社なのに鳥居がないのも特徴とか。これも鳥から兎を守る意味なのだろうか。興味津々だ。そんなおもしろい言い伝えはしだいに江戸の洒落も加わり「ツキはツキを呼ぶ」と評判になり、年末恒例の酉の市は現在に至ってもかなりの賑いをみせるらしい。私もいっぱしの商売などを営んでいる身からするとこの「ツキ」という言葉にはグッと来るほうだし、ましてや先日ウオーキングの途中で野兎に遭遇するハプニングがあったばかりなので何かの強い縁を感じ神妙に参拝させてもらった。本殿やそれを囲む建物の造りや調度も申し分なく広い境内全体が静かなパワースポットのようですばらしい。何でも毎月第四土曜日にはここで骨董市があるらいく、220店もの出店があるとか。今度はここまで骨董さがしに足をのばしてもいいかもしれない。
その後のふたりの旅は目的地大宮めがけて一心不乱に進んだのだが、折からの曇天から冷たい雨が落ち始めしまいには本降りにかわり、あえなく与野で今回の行脚を終わりにすることとあいなった。帰りの車中ではぼんやりと窓に当たる雨つぶを見ながらも頭の中では兎が跳ね回り遊んでいた。寅年の今年がまだ何ヶ月も続くのにもう来年の干支がおめみえしたのではいくら何でも気が早すぎるだろうが、今日の調神社の印象はちょっとやそっとでは消えないものになってしまったようだ。本当に「ツキはツキを呼ぶ」のだろうか。
Posted by モーレツカーソン at
16:15
2010年05月16日
土門拳の昭和

今、高崎タワー美術館で「土門拳の昭和」という写真展が開催されている。もう何年も前になるが、中古カメラ趣味が私のなかで沸騰しだした頃にあるカメラ雑誌で見た1枚の写真がどうしても頭から離れないでいる。氏が昭和28年〜30年頃に撮った子供の写真。頭にトカゲをのせた友達を見て大笑いする少年の写真。「いつかあんなのを撮ってみたい」私はカメラを構えてファインダーを覗いた時にいつもそう思ってしまうのだ。それでも最近はだいぶいい感じになってきたかなと思っていた矢先のこの写真展の企画には正直とまどった。当然あのあこがれの写真と対面するのだろうし、それを始めとした膨大な氏の作品群が私を打ちのめすのは火を見るより明かだからだ。雑誌で見るのとは訳がちがう。生の迫力があるに決まっている。せっかく積み上げてきたものをゼロ、いやマイナスまで落とし込むのは誰だってつらいもの。しかし見たい、いや見なければの葛藤の末開催から1ヶ月も過ぎた先日意を決して会場に向かった。やはりすごい!これが正直な感想だ。軍事教練も仏像も著名人も子供たちもすべてすごい!具体的に何がとは説明しづらいが、私はすべての作品に線を感じたのだ。それは被写体の本質や意味を見抜く氏の鋭い目の線であり、独特の構図が生み出す線であり、被写体の目が見る人にそそぐ線であるかも知れない。そしてやはり私は強烈に打ちのめされたのだった。しかしこれだけ打ちのめされればかえって気持ち良くもある。もうそこには薄っぺらな評論を鵜呑みにするような理屈は微塵もなく、もうただただ笑って降参するのみである。作品のなかにあった被爆者の笑顔のようなものだろうか。興味のある方はぜひこの写真展をご覧になることを勧めたい。しかし何の先入観も持たぬ心持ちが準備できればの話だが。
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13:03
2010年05月07日
禁煙と私

禁煙してみようと思った。先日スモーカーの知りあいが本数を極端に減らしたら胸のへんが楽になったと聞き試してみたくなったのだ。ほとんど習慣で吸っているようなものだからある一定の条件、たとえば細かいデザインや資料をつくる最中とか辛いものを食べた後とかをうまく切り抜ければ成功まちがいなしと思った。最初の1日は難なく過ぎ「お〜!これで世間に背中をむけて生きることもなくなったのだ。お前はエラい!」と自分で自分を褒めてやった。しかしつぎの朝起きた途端何だか妙にイライラする。多分タバコを我慢したからだとわかったが、それでも我慢かと思うとさらにイライラした。そしてふと見ると玄関にパンパンのゴミ袋がおいてある。我が家ではそれは「ゴミ捨ててこいよ!」のサインなのだ。「何で俺が!」と思った瞬間またイライラが増し沸点が近いのがわかった。しかしそこはA型、やらねばならぬの一念で重いゴミ袋をさげて歩きだしたのだが、その途中あまりの重さに袋の結び目がほぐれ、その地点で私のイライラはほぼ沸点に達してしまったのだ。そうなると後は噴火である。ゴミ袋はそんな私のはけ口となりほかのゴミ袋めがけてたたきつけられたのだ。自分でも信じられないほどのスタントプレイに一瞬ハッとしたもののその時点で私の頭のなかは煙草商浅屋の蔵が激しく燃え盛りものすごい煙が立ちこめ、それを禁煙の印半纏を着た火消し浅吉が纏を振って果敢に立ち向かうも折からの追い風に防戦一方の図が展開され、多分このまま部屋にもどればたちまち口からその煙を吐き出すのは必至であった。「危険だ! このままウオーキングに行くしかない!」そう咄嗟に思いつき歩き出したその瞬間、ふらつく足が歩道の縁石にひっかかり無惨にも私はその場に倒れ込んでしまったのだ。「何やってんだよ!俺は!」
もうあれから10日ほど経とうか。地面にたたきつけた左手はまだ少々痛むが今日もタバコがうまい。女房は今回の私の禁煙にかなり期待していたようだが、申し訳ない!今はまだ無理のようだ。だってタバコは君よりつきあいが長いから。
Posted by モーレツカーソン at
16:11
2010年04月09日
Horikenの宝物

やっと桜の季節になった。日本人ならみんなが嬉しいはずだ。この瞬間を楽しみに1年を過ごしているといっても良いかもしれない。そんなすばらしい季節に私にはさらに嬉しいことが重なった。レコーディングに参加しジャケットのデザインもさせもらったHorikenさんのCDがやっと出来上がったのだ。
音楽的にも人間的にも魅力のあるHorikenさんといっしょに演奏させてもらってからどのくらいたつだろう。その歌声は年を増すごとに磨きがかかり私のみならず地元中心に多くのファンを持つ。そんな彼のCD作成が始まってから約1年。手さぐりで何回も壁にブチ当たりながらもやっとここまでたどり着けた。プロ、アマを問わず色々なミュージシャンが参加しHorikenさんのお気に入りの曲を作り上げてゆくスタイルでできあがったこのCD「HORIKEN Sings Favorites with Friends It's my Treasure」は自分でいうのも何だが最高の出来に仕上がっていると思う。もともとブルースをこよなく愛しすばらしい歌唱力の持ち主の彼ではあるが、収録したお気に入りたちは単にブルースにとどまらずジェームスブラウン、宇崎竜堂、西田佐知子、レイチャールズ、坂本 九など様々。しかもそれぞれの曲が「あ〜、あの人の曲ね」ではなく、全てがHorikenの気持ちに覆われてまるで別物に変身したかのように聞こえる。そしてその気持ちはひたすらあたたかく聞き手のなかに残ってゆく。だからまた聞きたくなってしまう。音楽をながく経験してきた私でもこんなアルバムにはなかなか出会ったことがない。CDやレコードのことをアルバムともいうが、このHorikenのアルバムは彼の歩んできた軌跡とその間出会った人や歌がなければ決して存在しなかったまさに彼の人生のアルバムなのだ。そんなお金では絶対買えない宝物を手にできた彼が少々羨ましくも思うが、そこに参加できたことは私にとってもたいせつな宝物になっている。みなさんもぜひ「HORIKEN Sings Favorites with Friends It's my Treasure」を聴いて彼の気持ちにふれてみては!
お問い合せ
デュフォレ 027-328-0578
ダストボウル楽器店 前橋 027-224-9333
ダストボウル楽器店 伊勢崎 0270-21-1321
ダストボウル楽器店 高崎 027-330-5353
Posted by モーレツカーソン at
17:58
2010年04月02日
中山道 板橋〜蕨編





花曇り、いや花冷えか。3月も晦日になるのにかなり寒い。埼京線の車窓からはほぼ満開の桜が見られ「やっぱり東京のほうが春は一足早いな」と思ったが、板橋駅を降りた瞬間薄着で来てしまったことが相当悔やまれるほどの寒さに閉口してしまった。しかしここでめげても仕方がない。私と妻は体が温まるように少し早足で歩き出した。今回は降り立った板橋駅から前回通過した賑やかな板橋商店街をふたたび歩き埼玉は蕨宿までの行脚だ。ちょうどお昼時だしまずは腹ごしらえ。本来なら板橋の川沿いで桜でも眺めながらお弁当でもと思っていたのだがこの寒さではちょっと無理か。それならばと先日自宅に来た J COMの人が板橋時代にハマっていたというハンバーグの激ウマ店「せんごく」に向かった。何でも群馬に転勤が決まり板橋を離れる際に奥さんに最期に食べたい物はと訊いたら、迷わず「せんごくのハンバーグ」と答えたらしい。名物はステーキハンバーグでひき肉とぶつ切りのステーキ肉をがっちり固めたやつだ。好みのソースでいただくのだが確かに普通のハンバーグより歯ごたえがあり、まさにハンバーグとステーキをいっしょに口に入れた感じで旨い!予想外の寒さに打ち勝つにはこのぐらいパワーをつけねばとふたりはその肉の塊を一心不乱にたいらげた。板橋の商店街は今日もあいかわらずの活況だ。そして板橋の橋の両側の桜はちょうど見頃にさしかかり前回の景色とは打って変わって見事というほかない。しかし旅は始まったばかり、桜の絶景に後ろ髪をひかれながらも先を急いだ。皇女和宮がその前を通ることを嫌いわざわざ迂回したという「縁切り榎」を過ぎると道は国道17号の大通りに合流する。このあたりからは街道の面影は消え激しく往来する車の騒音ばかりが目立つが、途中の南蔵院という雰囲気の良いお寺でちょうど花祭りが開催されており,咲き誇る古梅をめでながら灌仏会(お釈迦様の誕生日に誕生仏に甘茶をかける儀式)に参加し喧噪を忘れての一服の風流に気を休めることができた。地名はいつのまにか志村にかわり名所の一里塚に到達する。この志村の一里塚というのは道の両端に対である現存する一里塚のなかでもめずらしいものらしい。昔は中山道、今は国道17号となり道幅も拡張されたこの道を激しく行き交う車の両脇で今もそびえる2本の大木はひたすら堂々としており、その道の古い歴史を見続けてきた貫禄のようなものがしっかり感じられ私は一発で気に入ってしまった。そしてふたりはここから一気に埼玉と東京の県境である戸田大橋に向かってゆく。何故だかわからないが志村を過ぎて戸田に向かうにつれて私には街というか道というかが少々埃っぽく感じられてならなかった。それはあたかも風光明美なサンディエゴから埃っぽいメキシコ国境ぎわの街にかつて訪れた時の感覚を思い出させ、国境ではないにせよ東京と埼玉のそんなボーダーラインを私は感慨深く通り過ぎたのだ。もうここから蕨宿まではあとひと息。板橋からぶらぶらと3時間ほどかかってしまったが無事ゴールと相成った。そして蕨駅まで向かうだらだらと長い商店街を少し痛む足に鞭を入れながらどうにか歩ききり帰宅の途についた。明日からは4月か。何か新たな一歩が踏み出せそうでワクワクする。こちらの行脚はまだまだ続くのだろう。
Posted by モーレツカーソン at
19:00
2010年03月26日
驚異のスチームパワー

朝起きてBSチャンネルをひとまわりさせると民放のほとんどが通販番組だ。あれは不思議なもので何となく見ているうちに欲しくなったりする。私が最近一番気になっていたのがスチームクリーナー。あの外人が出てきて床を拭きながら「ほ〜ら見てごらん!」なんてタメ口で語り合うあのクリーナー。我が家のリビングは濃い色のフローリングなので皮脂やら何やらの汚れが目立ちその度にモップで掃除をしていたのだが、色々種類を変えてみてもどうもみなイマイチ。しまいにはマイペットをまきながら雑巾がけをする始末。しかしそれではせっかくの床のコーティングがはがれてしまう危険があるし、けっこうな重労働なのでいつの間にか我が家の悩みの種になってしまっていた。そしてそんな病んだ心の隙間にあのスチームクリーナーの通販がピタッと入り込んでしまったのだ。私の理屈はこうだ。中古カメラ屋でレンズを買うときその表面が汚れていると店の人は必ずハア〜っと息を吹きかけて曇らせてから布で拭き取ってくれる。レンズクリーナーも良いのだが使いすぎるとかえってレンズのコーティングをはがしてしまうらしい。多分床も同じ事!しかし女房に提案するもそれが軽々しい賛美で売り込むテレビショッピングで買うということに猛反対。確かにテレビショッピングというのは何だか売りっ放しみたいな感じがして、仮にトラブルがあっても知らぬ存ぜぬの泣き寝入りのようなイメージだ。それに¥19800という値段も少々高い気がする。嫌がるのも無理はないか。でもここで諦めたら死ぬまでふたりで重労働だ。そして色々とネットを駆使して見つけ出したのが国内メーカーが出している代物で、形や仕様もほぼ同じで¥14800也で、さらにかのビックカメラでもあつかっているやつ。さっそくカタログをビックカメラでゲットして検討の結果さすがの女房も同意してくれた。しかしここで決めないのが私のしぶといところ。さらにネットを駆使してAmazonで底値の¥8650を発見!即購入と相成った。そして実際使ってみたのだが実に驚いた。蒸気というものはこれほどまでに汚れを落とすものなのか。拭いた後多少濡れ気味の床がサア〜っと乾くと何と!ピカピカに変身しているではないか。さらに驚いたのはカーペット。蒸気で拭いたとたんファイバークロスは真っ黒になり「こんなに汚れていたのか!」と思わずもらしてしまったほどだ。別に私はスチームクリーナー業界の回し者ではないがこれは実に良い買物をしたようだ。「皆様もどうですか!驚異のスチームパワーでお宅もピッカピカ!」
Posted by モーレツカーソン at
14:32

